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  • 【特集記事vol.20】「男性化粧品」を見抜こう

膨大な男性化粧品・メンズコスメ情報にまどわされない為に

肌の手入れに関心を持つ男性が増えてきました。
ネットや雑誌、新聞など、さまざまなメディアを通じて、男性化粧品・メンズコスメに関する多くの情報が増えてきているので、若い男性だけではなく、30代〜40代のサラリーマンらにも拡大しているようなのです・・・

これらの情報に影響されて、洗顔、化粧水、乳液、美容液、これらをすべて揃えて肌ケアする人もいるそうです。

もちろん、男性も美容意識が高くなって肌をケアすることはとても良いことです。
しかし、常に皮膚を守ってくれている天然の高級クリームである「皮脂」を邪魔者扱いしすぎたケアをしていたら、いくら皮脂の出がよい男性の皮膚であっても、丈夫で健康な肌を保つことができなくなります。

肌を左右するのは「洗顔」

いちばん間違ってはいけないのが「洗顔料」です。
もし、洗顔フォームで毎日顔を洗い続けたら、健康な皮膚は保てません。

その理由は、洗顔フォームは「合成洗剤」だからです。

洗顔フォームは、肌にとって一番大切な皮脂を必要以上にとり去り、しかも皮膚の内部に水を封じ込め続け、その結果、皮膚は健康を害して、皮脂腺そのものが萎縮してしまうから、乾燥肌になってしまうのです。

乾燥肌でお悩みの方は、子供の頃から慣れ親しんできた洗顔フォームが原因と言っても過言ではありません・・・

これが化粧水の役割です

「化粧水は、肌に浸透させないと意味がないんじゃないの!?」
「化粧水で肌に水分を補給しなといけないんじゃないの!?」

いいえ。違います!

化粧水は・・・・
皮膚表面の酸性環境を整えることで、通常自然に得ている、収れん(引き締め)、殺菌、抗酸化性を得ることが目的です。

その結果が、自然な保湿環境を保たれることになるので、主な用途は保水行為ではないのです。

そもそも、お肌に必要な水分はというのは・・・・
真皮層という血液、神経が通う部分で主に保水されています。大きくはからだの代謝に役立てるためです。
乾燥と角質を含む表皮の含水量は大きく関与しません。
代謝の一環で、よほどのことがなければ含水量がつきることはないとされています。

乾燥の本来の原因は、皮脂欠乏症という脂の分泌に大きく関連するか、皮膚バリアを無視した化粧品や過剰な保湿で皮膚内部に化粧品を浸透させすぎた結果、浸透したルートから皮内の水分が蒸発してしまったからです。

忘れてはいけないことは・・・

皮膚は体内を保護するために存在しています。
だから、外からいくら栄養を運んでも、そのほとんどは拒否され、防御反応として、炎症、アレルギー、果てはメラニン色素を分泌するのです。

皮膚バリアの存在をよく認知していただき、バリアをもっともっと大切にしてください。
そして、「浸透」の二文字に騙されないように気をつけてください。

乳液を使ってはいけません

私たちの皮膚にとって一番大切なものは「皮脂」という脂です。
素肌に直接つける化粧品。だから、基礎化粧品の目的は、分泌量が減った「皮脂」を補充するものでないといけないのです。

それには、私たちの肌環境に最も近い成分(皮脂)で作った基礎化粧品を使うことが最大のポイントとなります。

なのに、乳液はというと・・・

90%以上が水分で、油性成分は数%しか入っていません。
一般的な乳液は、文字どおり牛乳に近いトロッとした感触をしていますから、おそらくも油性成分は5%くらいでしょう。

そうなると・・・

5%の油性成分と95%の水を混ぜるには、乳化剤(水と油を混ぜるもの)として乳化力の強い合成界面活性剤を使わなければ、水と油を混ぜることができません。

つまり、乳液には合成界面活性剤がたっぷり含まれています。それを肌につけ続けて良いわけがないのです。

乳液を使わないことが、肌ケアです。

美容液ではなく、使うならクリームです

いつも『皮脂がちゃんと分泌されて、表皮を覆う皮脂膜があれば肌は乾燥しません!』と、言っています。それは、いったいどういう意味なのか・・・

たとえば・・・
足の裏の皮というのは、他の皮膚より数倍も厚いところです。
では、その一番上の皮膚の部分である角質層を、ちょっとだけ削りとり、その辺りに放りだしておきます。

すると・・・・
乾燥して木の切れはしのようにカチカチに硬くなります!
曲がれば、「ポキッ!」と折れることもできるぐらいに。

では、これに油を塗ってみると・・・ 
何の変化もしません!

次に、油と水からなるクリームを塗るなり、ちょっとでも水に浸けておけば、削りとった角質層は、またもとの柔らかさを取り戻します。

いったい、このことから何が言いたいかというと・・・

肌が乾燥すると角質層は硬くなってもろくなるのです。でも、水を吸うと柔軟性をもちます。

だから・・・
『保湿には水分が大事です』と言って、保水優先の化粧品が現代の主流にはなっていますが、これがゆきすぎると、角質層がふやけて白く、もろくなってしまうのです。

その結果・・・
バリアゾーンが壊れ、肌が弱くなり、トラブル肌で悩んでいる人が非常に増えてしまったのです!


では、どうしてアブラ(皮脂)が皮膚の乾燥に効果的なのかは、角質層から水分が蒸発するのを防ぐ働きがあるからです。

正常な角質層は「バリアゾーン」として、水を通さないだけではなく、じつは水分を保持し、皮膚表面に柔らかさ、滑らかさを与える働きをしているからです。

だから『みずみずしいお肌』という表現がよく使われているのですが・・・

でも、私たちの皮膚は革製品と同じです。
革製品を、水につけると傷むことぐらいわかりますよね!

それと同じこと。
皮膚に「水分」を補給するのではなく、皮脂という脂のクリームが必要なのです。
美容液では皮脂の代用にはならないのです。

膨大な情報とうまくつき合い、自らの肌の健康を守っていきましょう!

男性も女性も同じですが、良い意味で肌のお手入れは「適当」なぐらいがちょうど良いです。女性の場合、お手入れに手間とお金をかけすぎた人ほど、肌トラブルが多いです。

ニオイが気になるから顔や体を洗いすぎ洗いすぎたり、化粧水やクリームをたくさんつけた方が肌に効果があるのではないかと思い、一生懸命につけ過ぎ塗りすぎるケアは、逆に肌を弱らせることもあります。正しい化粧品選びができれば、頑張らなくても大丈夫です。
スキンケアのポイントは、本来の肌を健康に守ることができる正しい化粧品選びとお手入れを頑張り過ぎないように頑張ることです。

私が、男性におすすめする基礎化粧品はこちらです!

洗顔料:クリームソープ
化粧水:KBローションαまたはローションA−30
クリーム:BSクリーム

つづく

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