健康な肌は水を強く弾く
年齢を重ねるごとに肌も老化します・・・
シミ、シワ、乾燥などといった肌の老化は、身体の部位によってそのスピードが違います。
老化がいちばん早いのは手の甲、肩と首、その次に顔というのが普通。でも、今は違うと思います。 間違った化粧品、しかも化粧の低年齢化が進んで顔が先に老化するケースが急増しています。
ちなみに、肌の老化がいちばん遅いのは胸。試しに、入浴のとき鏡で見てください。老化の早い手の甲と老化の遅い胸にお湯をかけると、胸のほうが圧倒的に水をはじく力が強いのがわかります。それは胸は皮脂が多く、手の甲は皮脂が少ないからです。
だから、皮脂がたくさん出るところは、シミもシワも少ないです。
顔も皮脂のよく出るところ(Tゾーン)はシミもシワもできにくいです。逆に、皮脂のあまり出ないところの肌は弱くて、乾燥肌にもなりやすく、シミやシワも目立ちます。
みずみずしい若い肌といいますが、これは皮脂腺という肌の穴から脂分がたくさんにじみ出て、ちょっぴりの汗が混ざり合ってできた皮脂膜という「天然のクリーム」で、覆われている肌のこと。
うるおいの本質は「水分」ではなく「脂分」であって、老化を防いでくれるのもこれなら、肌にうるおいを与えてくれるのもこれなのです。
人間はほかの動物とちがって体毛がありません。だから肌が守れないのです。それで人間には、たくさんの皮脂腺が与えられているのです。
クリームは皮脂の代用品
女性はもともと男性にくらべて皮脂は少ないです。
天然のクリームが足りないので肌が弱く老化しやすいのです。肌が弱いのにメイクをしたり、乳液や美容液、あるいはオイルフリーのクリームなので、うるおしたりするから、肌がますます弱くなってしまうのです。もし、同じ生活条件で男女が歳をとったとすれば、シミやシワなど肌トラブルを起こすのは女性です。
だから、皮脂の代用品として化粧品のクリームを使うのです。これがクリームを使用する目的です。
不健康なら肌の老化も早くなります。
しかしいくら健康でも角質層という肌のカラが弱ければ、肌の保護壁を失って老化を早めてしまうのです。
それを防ぐためには、脂=天然のクリームを補充して角質層を補強しなければいけません。顔も手の甲も肩も首も、胸の肌のように脂=天然のクリームで守ってあげましょう。
水を強く弾く肌ほど、老化が遅く、健康は肌でいられるのです。
皮脂を悪者扱いしないでくださいね。